Story
ストーリー
「あの⽇の夜が、あいつを消した。まるで⿊猫のように」
1891年フランス。
物語は、まだ売れる事のなかった
偉⼈たちに焦点が当たっていく。
エミール・ベルナール、ポール・ゴーギャン、
ポール・シニャック、ロートレック、
そしてフィンセント・ファン・ゴッホ。
⻘春時代を共に過ごし、誰もが画家として売れる
夢を⾒た⽇々、その中で出会った⼀⼈のモデルであり、
後に画家となるマリーを
巡りそれぞれの表現が交錯していく。
1890年7⽉、「ドービニーの庭」を描いたゴッホの死の知らせが全員に届く。拳銃⾃殺を図ったのだ。
だが、画家たちは全員が思っている。
「ゴッホを殺したのは自分」だと。
そんな折、謎多きジヌー夫⼈が
「ONLY SHILVER FISH」をロートレックに売りに来た。
この⿂には不思議な謂れがあると。
“⿂の本当の名前を呼ぶことができれば、
⼀度だけ過去を振り返ることができる”
ゴーギャンの下に、エミールが訪ねてくる。
「ONLY SHILVER FISH」と「あの⽇」の事に
ついて話しに来たのだ。
ゴーギャンはわかっている。
――アンダパンダン展に出店を決める前⽇の夜。あの⿂を、「猫」だと⾔い張ったゴッホとの夜の話だ。
「振り返れば、彼の死を⽌めることができるかもしれない。」
エミールは、ゴーギャンと共に、
⽬の前にある⿂の名前を呼ぶ。
あの夜が、もう⼀度始まっていく。